2018年01月10日

レストア・再組み付けのついでに、フレームアライメント

レストア・再組み付けのついでに、フレームアライメントです。
狂い取りです。

ゼファーやエンペラー、トーエイなどのフレームの
レストアや再塗装などもよく承る当店でありますが、
全ばらしする際にはせっかくなので、
フレームアライメントもやったほうが気持ちよく乗れますよ。

目視、それから定盤上に乗っけて、狂いチェック。
狂いが出ていれば矯正します。

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写真のものはゼファー。

今まで何本もアライメントをしてきたけど
ゼファー、エンペラーなどは恐らく製造時の精度、
加えて素材自体が柔らかいのもあって、
長い間使用して転んだりすると結構曲がってるモノが多い。

後輪も真っ直ぐ入らない。

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どんなものでも修正がきくわけではなく、

焼きが入っていて薄くて固いパイプを使っているレーサーや、
逆にMTBなどで、ごついパイプでさらにTig溶接だったりすると、
矯正が聞かない場合も多々あります。
素材、溶接方法によりけりですね。

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いろいろなメーカーのフレームを定盤に乗ってみると、
けっこう色々わかります。




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2018年01月09日

ちょっとした手直し

こういうご依頼は初めてうけました。

とある、メーカーのフロントフォーク。

なんとな~く違和感があるのわかります?

フォークにセットされているハブ、これはクイックレリーズではなく、
六角ボルト止めタイプのサーリーのハブ。

そのボルトとボルトの受けが、フォークエンドのセンターからずれて見える。
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物理的にハブ軸が中途半端に入っているわけで無いので、
機能的、安全面で問題があるわけではない。
ただ見た目の問題で。。
せっかく削り出しのボルト受けもわざわざ購入されたらしいので、
この状態は改善したい!とのことでお持ち込み。

ということで、エンドのスリット部分を数ミリ削りました。

綺麗にセンターに収まりましたね。
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こんなちょっとしたこともやっています、ということでした~

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2017年10月06日

チューブスのラックを取り付ける

チューブスのフロントキャリア。

サイドバックを引っかけるタイプですね。
普通サイドバックのみを引っかける構造のものは左右のラックをブリッジでつないで、
強度を出していますが、これにはそれはありません。

取り付け強度を出すため、
フォーク足にマウントするときに、板材で足を挟み込み、
足の外側と内側の2箇所。
それとエンドのダボ1箇所、計3箇所でボルトオンするタイプのもの。
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こいつをダボ穴のないフォークに取り付けるため、加工しました。

また、よく輪行をする。
その際キャリアを付け外ししなくては行けないので、なるべくその作業が簡略できるように、
との御題付きでしたので、フォーク中央部にはねじ穴を2つつけるのでは無く、
パイプを貫通させて長いM5のボルトとナットで留めることにしました。

こんな感じ。
こうすることによって単純にボルト三箇所より
輪行の時の付け外し作業時間がわずかに短縮されるかな?多分。。

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とりあえず、取り付けたキャリアを掴んでがしがし揺らしてみましたが、特に問題なし。
数百キロ走ってテストするようなので、とりあえず塗装はクリアをスプレー。

キャリアを付けたところ、見た目もおかしくありませんね。


1~2泊のサイクルツーリングで使える自転車を作ってもらいたい。
フロントに荷物を積むなら28cくらいつけた方が気持ちよく走れると思うが。。

23cのロードに慣れたこの方。
細いタイヤならではのシャープな乗り味を損ないたくない。
最近作ってもらったラバネロのロードに乗り込んでいるのでなおさら。。

とりあえず、23c・25cでフロントに数キロの荷物を積んで、試してみたら?
数ヶ月それで運用してみれば、善し悪しが実感できるし、
次ぎに作る自転車の仕様も自ずと決まってくるんじゃ無いですか?

ということで、このような改造。

さて、これである程度走ってみて、どう感じるでしょうか?

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2017年09月20日

リアショック台座の補強 & ディスクブレーキ台座の取り付け

クワハラの小径自転車。


定番の改造、ディスクブレーキ台座の取り付けに加え、
リアサスペンションが固定してある台座。

ここを補強して欲しいとのことでお預かりしました。


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確かに3mm厚の鉄板の隅っこがパイプにロウ付けされているだけで、
ペンチでくいっとやるとすぐ曲がる。
このフレーム、たまにここが破損する事例があるそうだ。

なので補強板を追加する。
同じ3mmの鉄板を切り出し。

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こんな感じで乗せます。
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ロウ付け後。
ペンチで掴んで、外側にぐいぐいやっても、折れなそう。
これなら大丈夫そうだ。
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あとはディスクブレーキ台座と、補強ブリッジ。

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出来ました。
ありがとうございます!
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2017年08月17日

トーエイ レストア

なんでも、若い頃の思い出がたくさん詰まっているという、トーエイの車体。
家の裏の物置に、可哀想な状態で放り置かれていたという。


これを新しい形に蘇らせたいとのご依頼で、お持ちこみ頂いた。


塗装やメカニック的な仕事は狸サイクルのこちらこちらでご覧頂けます。

フレームにも細工が必要だったのと、新たに専用ラックを作る必要があったので、
当ブログでは、そちら側をご紹介したいと思います。

狸サイクルのブログに写真が掲載されているが、
長年の埃、塗装の経年変化で、メカも全ばらしが必要な感じ。

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フレーム工作、ラック作成についてのオーダーの内容は
大まかにこんなところ。

1、Rブレーキワイヤをトップチューブに内装して欲しい。
2、変速Wレバー、ダウンチューブに手を伸ばす姿勢がキツくなったので、トップチューブに付けて欲しい。
3、それに伴うシフトワイヤルーチンを変更して欲しい。
4、所持しているノートPCケースぴったりのリアラックが欲しい。

と、こんな感じ。

まずは、ダウンチューブのWレバー台座や要らない小物を取り外し、
ご指定のトップチューブへの移植。
加えてアウター受け類も必要な物を所定の場所へ取り付けます。

しかしユーレーのWレバー台座。。
フランスネジの規格で、M5のネジなんだけど特殊ピッチ。
タップが手に入らないから、なんかあったら困る。

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トップチューブにワイヤルーチンが集約するので、すっきり見えますね。


Fメカを引くワイヤもトップチューブを這う。
持ち込まれたのはまたまたビンテージのユーレー。
これはワイヤ下引き用。

上からのワイヤを下から引くように変換しなくてはいけない。

ということで、ミスミで使えそうなプーリーを見つけたので、こいつを使うことにした。

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旋盤で変換プーリーの台座を削り出し、、
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出来上がった台座と、こいつをフレームにつけます。

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一応、薄い部分なので、補強板をロウで張ってから穴開け。
台座をロウ付けします。

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つきました。これで下から引けるぜ。

ちなみに、ユーレーのFメカ。
いや、ユーレーに限らず、ベストなワイヤ引き角度というのがあるはずで、
シートチューブに対してプーリー(台座)を90度に付けるのでは、うまくいかず、
プーリーを丁度良い角度で台座ロウ付けするのに、結構苦労した。

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次は、リアラック。
このPCケースが実際に使用したい現物。

ぴったりに作るので、上から固定ゴムなど回さずとも、並の振動では落ちることは無いでしょう。

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メッキ処理後。
光ってます。
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あとは、フロントのライトのステー。
8mmのパイプの先っちょを、万力でぐっと潰し、
穴をあけ、M6のボルトをくっつけただけ。

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と、ここまでが、私の仕事。
後は、塗装して組み付け。

こういった車体は組み付け方にも様式美があるので、それを知っていること。
また、古いメカの知識。
ライトなんかもダイナモ+有線なので、電装の技。

それらの経験・技がこういう車体を組み付けるメカニックには求められる。
普通の車体の3倍くらいの時間が組み付けに掛かる、結構大変だ。


バーテープはまだだけど、組み付け完了後。
喜んでいただけるはず。

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若いころにサイクリング用高級車を買って、
当時は積極的に乗っていたが、
仕事に家庭と忙しく、物置の肥やしとなっている車体。

今、それを開けてみると、いろいろヘタリがきていてそのままでは乗れない。
それに当時みたいな乗り方はしないし、、

程度の差はあれ、どんな自転車でもレストアやオーバーホール、
手を入れることで復活する場合もあるし、
今のご自身の乗りたい乗り方へは、パーツや仕様を変更することで、生まれ変わることもあります。

それがクロモリフレームの場合、フレームそのものに、
こうした改造が比較的容易にできるので、(それでも大工事ですが)
それが持っている可能性やポテンシャルは大きいはず。

物置のほこりをかぶった自転車をみて、
再び扉を閉じる前に、このような選択もあることを、ひとつ思い出してもらえれば、幸いでございます(-∀-)













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