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2016年12月29日

ライトスピードにストレートリジッドフォーク

ライトスピード、

チタンフレームで有名な、アメリカのメーカー。
OBEDというMTBフレームをコミューターとして組んであります。

無類の釣り好きのオーナー、これに釣り道具を積み、夜な夜なシーバスを釣りに行くそうで、
昨夜も80cmクラスを釣り損ねたので、今日も出陣、、だそうです。


GRUNGEのカーボンリジッドのフォークが組み付けてありましたが、
新しく、クロモリで、ということで制作をさせて頂きました。


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つや消し、のローフィニッシュ仕上げで、若干イエローを混ぜてあります。

ローフィニッシュなので、ロウ付け部は露出します。
今回はご要望により、銀ロウでロウ付けしました。

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見た目上、タイヤクリアランスをタイトにしたいというこで、肩下寸法が20mmほど元より短くしてあります。

肩下が短くなると、フレームのヘッドが立ちますので、ハンドリングに影響が出ます。
影響を最小限にして、操舵感が変にならないよう、オフセットや肩下をよく確認しながらの設計です。


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今回もロゴ入りです!

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組み付け完了。

オーナーさん、自転車の知識はほぼ無い、とご自身でおっしゃるも、
なかなかどうして、諸方面からパーツや情報を集め、
ここまでの重厚感を持つ車体に仕上げられました!


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2016年12月24日

横フライス盤、購入 ~ オーバーホール

自転車フレームがその形状になる前、
見た目はというか、そのまんま鉄のパイプ。

それを設計の要件を満たすよう、パイプ同士をカットして、
つきあわせていくんですが、その方法は色々ある。
要は効率よく、手早くそれができれば何でもいいんです。

はさみ、やすり、グラインダー、、

大体の場合、機械をつかうのが早いと思う。

前から欲しかったフライス盤を購入した。卓上の横型。
鈴木製作所、MO形。

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フライス盤は、いろんな形状の刃物を使用し、ワークを固定したテーブルを縦・横・上下に操作し、
目的の形状に切削していく金属加工機械。
フライスというと、縦型を指すことが多いようですが、
パイプを切断する用途だと、横型のほうが余計なジグが必要がなく便利。


一路、群馬へ。
秩父を左手に、北上。THE関東平野といった風情の田んぼの中に機械屋。

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個人で使うような小型のものはほとんど無く、
大型のものがほとんど。
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店に持って帰る。
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汚れがひどく、ベルトもボロ。中のグリスもカラカラなので、一回全ばらしをしてオーバーホールをすることにした。
また、一回自分で分解しないと、何か故障があったとき、困る。

製造業、加工業が日本から海外へ行くと同時に、こういった機械の販売・修理を行う店も少なくなり、
いじれる人も普通はなかなか身近にはいない。

だからある程度、構造を理解しておいて、
痛みそうな部品をあらかじめ、中古道具屋などで見つけたとき補充用として買うことができる。

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筐体とばらした各部品は、長年こびりついた汚れを、灯油と真鍮ブラシでしこしこしこし。。

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主軸の裏側のくさったグリス。
中に残ったグリスは汚れが出きるまで、新しいグリスを注入し、押し洗います。


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モーターも分解、ここは薬剤などは使わず、炭系の汚れを取っていき、
ベアリングもグリスアップ。

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ちなみに私は、もともと機械関係の知識はあまり無いため
狸サイクルの渡辺メカニックに自分に足りない知識などは補助をもらった。
渡辺さんは、元は機械屋。
機械、モーター、電気関係の知識と経験はさすがだ。勉強になる。

この知識と経験が、自転車関連のメカの整備、オーバーホールにも結果として出る。

例えばこの人が整備した自転車のブレーキは、こんな安物なのに?!というようなものまで
恐ろしく引きが軽く、よく効く。


モーターの電線も痛んでいるので、新しいモノに帰る。
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筐体の中に転がっていた、前のオーナーが残したワークの残骸。
真鍮製の特殊ねじやらスペーサーやカラーだろうか。

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清掃したパーツを再度組み付けていく。
組み付けも、結構調整幅があり、それがうまくいっていないと、
ちょっとした動作不具合がある。
中々、難しい。

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ベルトも新しいモノに交換。

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綺麗に動くようになりました。

縦・横送りともスムーズ。主軸もぬるっと回ります。

時間が掛かり、大変だったが、結構楽しめた。


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荒川区の尾久、明治通り沿いに割と小型の、個人でも買えそうな中古道具屋があるけど、
時々、おばさんがすごく汚れた機械をばらして、洗っている。
そんなおばさんを見ると、少しブルーな、なんともいえない良い気分になる。




2016年12月21日

ゴールデンブラウン~ステムキャップ

数ヶ月前に収めさせて頂いた、ゴールデンブラウン号。

乗り手さん自身が、muu Jewelry worksさんに依頼していたステムのキャップ。

完成したと言うことをお聞きしていたが、実際に持ってきてくれた。
柳サイクルにgolden brownの文字。

本来ヘッドバッジが入る位置に前カゴがつき、それを付けても見えない車両。
ありがたいことにそれでもアイコンを付けたいということで、この形になった。

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2016年12月16日

【日程変更!12月25日日曜日になりました】 狸 響 柳 合同忘年会やります!

忘年会日程を変更させて頂きます!
当初は25日の月曜ということでしたが、普通に平日。
皆さん仕事納めもまだで仕事をされている方が大半。。ということで、

12月26日の日曜日に変更させて頂きました。
何卒よろしくお願い致します。



今年は狸サイクルと合流した初年、、

様々な方にご迷惑をおかけしながらも一年走って参りました!

狸サイクル、昨年に杉並から移転するも中々ばたついたのも有り、
表だっての昨年の忘年会は無し。

12月26日、月曜日になりますが、開催させて頂きます!

狸サイクル、響き床、柳サイクルの合同忘年会となります。

狸・響の人を寄せ付ける才能なんでしょうか、ほんとにいろんな業界、
はたまた芸人、音楽家、まで多彩な面子に来て頂いております。
おいしい料理に舌鼓をうつも良し、しっぽり語り合うのも良し、
ぜひ交流の場としてご来場、お楽しみ下さい~。

会費2000円、一品持ち寄り製となりそうです。

よろしくお願いします!

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2016年12月09日

うれしいプレゼント

狸サイクル 杉並の旧店舗時代の副店長、
真田さんに、超うれしいプレゼントを頂いた。

こういうの欲しかったんだ~
デカール入りのシャツ!ベースはDKNY。

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わざわざネット上でロゴイメージを拾ってくれて、
家族とともにサプライズで持ってきてくれた。

ほんと嬉しい。

早速撮影。かっこよくとれた。
近くにいた谷澤さんに構図を決めてもらったら一発でOK。

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いいプロフィール写真が撮れた!



2016年12月07日

M's ツーリングバイク

ご依頼いただいていたM様、ツーリングバイク。

◆ 主な仕様
   ・ディスクブレーキ
   ・ラグレスフレーム
   ・最大タイヤ幅 700 x 35c
   ・かかと逃がしのためのステーの曲げ加工
   ・泥除け、リアキャリア
   ・スーパーコンパクトクランク

◆ ジオメトリ
   ・トップ長(仮想ホリゾンタル)長  : 585mm
   ・シート長                : 490mm
   ・ヘッド長                : 180mm
   ・BBハンガー下がり         : 78mm
   ・ヘッド角                : 71.5°
   ・シート角                : 72.0°
   ・チェーンステー長          : 460mm
   ・フォークオフセット          : 50mm

◆ 使用パイプ
   ・タンゲ No.2 オーバーサイズ

◆ フレーム価格
   ・186000円(税抜き・塗装オプション込み)



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用途としては、オーソドックスなディスクブレーキ仕様のツアラー。

が、仕様にはユーザーの事情に合わせた加工がしてあります。
ペダリング時、かかとが内側によってしまうという癖をお持ち。
体の方の矯正も必要ながら、ここは車体側も体に合わせました。
チェーンステーを曲げ、逃がしを作っています。

試乗して頂きましたが、問題は無さそうです。

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ジオメトリの特徴は、
BBを低く設定しており、かなり安定しています。
ホイールベースもかなり長いです。
パイプにタンゲNo.2のオーバーサイズと、がっちりしたパイプを使用し、
ハンドリングも素直なので、ホイールベースが長いにも関わらず、踏みだしはシャープです。

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パーツアセンブルは、
ブレーキキャリパーには調整がしやすいAvid BB7。

クランクはスギノのスーパーコンパクト、46-30T。
リアもワイドです。

メカ関係は、シマノアルテグラがメインですが、
レバーはカンパ。シマニョーロです。
きっちりシフトワイヤの引き量は合わせてあり、良い具合。

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もちろん、車体の色も詳細に打ち合わせとさせて頂き、狸塗装に施工を依頼。
今はもう冬ですが、イメージは春。どちらかというと和風で柳緑色、あるいは萌木色というんでしょうか。

泥よけ無しバージョンです。

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フリッカーにアルバムを作りましたので、ぜひ詳細ご覧下さい。
↓↓↓↓↓↓↓↓
こちら!



2016年12月02日

さすがの仕上がり、サムソンのラグ入荷

前から使ってみたかった、原田製作所様のサムソン製のラグが入荷した。

オーバーサイズ用(トップとダウンはOS、ヘッドは1インチ用)とノーマルサイズの2種類だ。

(オーバーサイズ)
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(ノーマル)
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ラグはフレームワークの一つの見せ所。
クロモリフレームがメインだった時代は各社オリジナルを作っていた。

基本的に鋳物なので数をさばかなければいけない。
クロモリフレームの数が出ない今は自分たちだけで使う分のみを作るのは非常に難しい。


ラグに限ったことでは無いが、
日本のフレームビルダーが一般的なルートで入手できる小物はバリエーションが限られる。

そんななかで、仕上がりの綺麗なラグは稀。
こういったものが使用できるのは、とてもありがたいことです。

さて、とりあえず自分用のピストと、嫁のロードを作るか!



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