5日間、出張へ行って参りました。

あるお店のオープンに合わせてお手伝いというのか、
そのような感じの内容での出張。
どこへいっていたかというと、地理的には日本からそうは離れていない国、
中国の首都、北京であります。
羽田から飛行機で、行きは3時間半、帰りは3時間。
そんな移動時間で民族も習慣も全く違う国に行けちゃう、飛行機すごい。
中国の国土面積は日本の25倍とも言われている。
ものすごく広い。
民族構成や言語も複雑で、同じ漢民族同士が話しても地域が変わると言葉が通じないらしい。
どのくらい違うかというと、日本語と中国語の違いくらい大きいらしい。
人口はすでに14億人弱、世界で一番多い。
北京市内だと2千数百万人。
東京の倍以上。
ただ、東京とその近郊のように住宅地が延々続く感じではなく、
北京市内に入ると、そこは共産圏の街。
国有で立てられた巨大マンションがあちらこちらにそびえ立つのが異様に感じる。
今はそれらの物件を個人が買える時代。

気候に関して、
夏の北京は乾燥して、カラッと晴れることが多く、気持ちの良い季節。
雨の日なんてのは、年に数回ある程度、、らしいのだが、
今回滞在した5日間はずっと曇りだった。
しかも湿度は激高。
まるで風呂場のよう。
町並みについて、
話に聴くと、
2000年以降の北京市内の再開発による変容は凄まいスピードで、
古い町並みはどんどんと、取り壊され新しいビルが建っていく。
日本にいると2000年なんて、ついこないだ。
確かに情報通信はえらく便利になったが、それ以外は日本の街中に大きな変化は無い、、ように思える。
その頃(2000年くらい)から北京で仕事をしてきた日本人の方に話を伺うと、
変化のスピードが大きすぎて、まるで遠い昔のことを話すように、
その頃の北京の様子を話してくれた。
こういう裏路地も大分少なくなったよう。


立ち退きの行き先の間取り図。
中国の権力は強いので、抗議など出来ない。。

ローカルの食堂での朝飯。
小籠包的なものと、粟だか稗の穀物のお粥。
これで9元。150円くらいだろうか。味は普通。


物価は、みるみる上昇しているらしい。
上に写真のようなローカルな軽食は別にして、(それでも高くなったらしい)
普通に生活しようとすると、物価は日本と変わらない。
インフレ。
物価は上がる = 貨幣価値はどんどん下がる。
貯蓄は死に金で、資産を減らすだけ。
中国の現金を持っている人はどんどん他のものに投資する。
経済は活発だし、能力のある人にはチャンスが多い街でもあるらしい。
交通事情はというと、
普段乗りの自転車は、ほとんどの人がシェアバイクを利用。
すごい数のシェアバイクが走っている。
市内の何処でも乗り捨てが出来るので、
マナーによってはとんでもないところに捨てられている。
ある一定以上の道幅の道路にはしっかりとした、自転車専用レーンが設置されている。
自動車も自転車も、自己出張が強く、クラクションやベルを鳴らしまくり、
割り込みもするが、
自転車に関しては、逆走をする人はほぼいない。
一見、傍若無人で無秩序に見えるが、それなりの秩序があり、何となく上手く空気を読んで、全体が回っているようだ。
赤信号もみんなで渡れば怖くない、なんていったら怒られそうだが、
車側も歩行者の雰囲気を感じ取って、実際それで交通が上手く?流れていることが多い。
昔、ネパールなんか行くと、
首都のカトマンズはさすがに信号が多いが、
郊外にいくと信号なんてまず無かった。
交差点は基本的にロータリーの形状をしている。
上手く流れと空気を読まないと進入と離脱が難しい。
交通に限らずルールがあるのか無いのかわからない状態で、
上手く流れに乗ったりするのは、大陸系の人は上手い気がする。

シェアバイクの回収。

そんな北京の再開発地区の一つ。
健外SOHOという地区の一角に、
自転車と食を軸に、REという新しいお店がオープンされた。

今回はこのお店のオープンのディスプレイ準備。
また、オープンに際し、メディア関係の方々が来られたので、
自転車の関係者として、簡単に挨拶と自己紹介をさせていただいた。



といった感じで、
超久しぶりの海外と刺激的な北京。
羽田に降り立ったら、もう日本は先進国でも何でもないな~と思っちゃいました。
帰ってきてからも狸店主と、
中国社会の奥深さについて、雑談しつつ思いを馳せているところであります。