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2018年11月27日

折れたRDハンガー、再生

アルミなんかに比べて粘りがあるスチール、
本来折れにくい鉄のRDハンガーですが
何度も曲げたり、鉄の質によっては折れてしまいます。

今回はこれをなおしました。
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結構こういう事例もあるかと思い、交換用の小物を数個作りました。
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折れたところを綺麗に整えます。
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小物を合わせて、、
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ロウ付けして外側のラインも綺麗にシェイプします。
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クイックレリースのナットが当たるフェイスを貼ります。
母材をサンドイッチして強度を増します
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元々126mmのエンド幅だったというのと、
フェイスを貼ったことにより、エンド幅が狭いので、
130mmに確実に広げます、
これで現行のロードホイールが使えますね。
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ハンガーにタップを切って、
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ちゃんと車輪と平行になるように面だしして、、
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出来ました~
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あとは部分塗装して終わり。
全く同じ色にはなりませんが、近似色にて。
組みつけるとそんなに気になりませんよ。

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ありがとうございます!!







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2018年11月19日

オオカミの護符


五〇世帯の村から七〇〇〇世帯が住む街へと変貌を遂げた、川崎市宮前区土橋。
長年農業を営んできた著者の実家の古い土蔵で、護符がなにやら語りかけてくる。
護符への素朴な興味は、謎を解く旅となり、いつしかそれは関東甲信の山々へ―。都会の中に今もひっそりと息づく、山岳信仰の神秘の世界に触れる一冊。


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当店に出入りする小原氏。
民俗・芸術・ジャーナリズム、多彩なアンテナを持っている彼から勧められたこの一冊。
普段本など滅多に読まない私が、読むうちにぐいぐいと行きこまれ、
一晩で読み終えた一冊です。

良い本だこれ。心が動いた。
オオカミ信仰云々を軸に、土地の人や生活、信仰や講社を深く堀込んでいく壮大な旅の本です。
映画として作られた物が先で、後に文書かされたらしい作品です。
ここ、ささらプロダクションからです。

普段自転車で走っている多摩丘陵、奥多摩、そして秩父が舞台。
ただ走っているだけでも自転車は楽しいが、
こういう下準備があるとサイクリングは普段とは違った視点から楽しめますね。

数あるオオカミ信仰の山、その中でも関東一円に多数の講社をもち、有名なパワースポットでもある三峰神社。
今回の目的地はここ。


10時に三峰口駅に待ち合わせ。
私ともう一人はちょっと距離を走りたかったので、
7時に飯能を秩父に向け出発。

299号は大きい車が多いのでパス、
名栗を通過し、山伏峠を越えることに。
今まで何度となく通ったこの峠ですが、峠にさしかかった1~2kmいったところに
サイクルステーションが出来ていた。

T倉さんと一緒におそるおそる建物のそばへ。
まだ8時くらいだったので誰も居ないと思ったら、ご主人が出てきて、甘酒とコーヒーを出してくれた。
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私は甘酒を頂いたが、美味!
ホットミルクで割ってあって飲みやすい。

この辺りは東京に比べ気温も低く、自転車を乗るには厳しい寒さになってきたが、
旧名栗村でも一番の奥地のこのあたりは飲食店などなにも無いので、助かる。
暖まった。

時間が無いので早々に退散し、
峠を越え、秩父へ。

そして三峰口到着。
既に小原氏とその友人たちが到着済みで、とりあえず駅そばをすすって腹ごしらえ。
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その後、秩父鉄道の萌えキャラで記念撮影。
おじさん達のはしゃぎっぷりが微笑ましいですね~w
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ここからは大血川沿いを三峰神社へ向かって上っていきます。
このあたりは荒川源流域、大血川もその支流の一つですね。

結果的に1000メーターを少し超えるぐらいまで登るこの林道。
傾斜は緩いです、そんなにきつくありません、
はかっていないけど、平均5パーセントくらい?

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途中景観が良いところで、集合写真。
愉快な中年の集いって感じです。

ちなみにこの中の殆どがブルベを趣味にしている方々。
やらないのは私くらい。

ブルベといっても200キロくらいの短いもの、千数百キロのような超長距離のブルベ。
これでもかと山岳コースを盛り込んだ、気違いじみたものまで。
その中でも得手、不得手があるようで、この人達は長距離系。
皆例外なく肉付きが良いです。
普通走行距離を2~300キロ超えると、まともなものをちゃんと食べないと走れない。
走っているうちに内臓が弱って機能しなくなり、食事が出来なくなるのが普通なのですが、
この人たちは、、そこが強い。食べれる。
ブルベの後に逆に体重が増えている場合もあるらしいw

もちろん何を食べるか気を大分遣っているようですが、
例えばスポーツ系の補給食にあるクエン酸は胃にダメージを与えるから、それをやめる、とか。
必要以上の糖分は肝臓に負担を与えるから、適量を把握するとか。
なるほどな~と思った。
ぱっと見は超長距離を走るような人たちには見えませんが。
見えないところに強さの秘密があるんですね。

ちなみに、このうち4人はパリ~ブレスト~パリの1200kmブルベに出るらしい。


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峠でテンションの上がった小原氏。
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大分標高を上げて、寒いです。。もう一枚上着があったほうが良かったな。
腹巻きとか。
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オオカミ?!
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途中に寄った寺で、そこで犬に絡まれただけでした。
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念願だった三峰神社に着きました。
このあたり有数の観光、パワースポットということもあり、結構な人混み。

写真撮影は禁止なので、記録はありませんが
併設の三峰博物館にもより、観覧する。

明治時代に目撃されたのを最後に絶滅してしまったニホンオオカミの毛皮、
先の本の主題となった護符。その版木だったりとか。
あとは御産立、これはオオカミが山の中でお産をすると、土地の民がその山の頂で穀物を炊きお見舞いをする、
神事というか庶民の行いがあり、その資料だったりとか。

先の本で入ってきた物がこうして実物を目にすると、なかなか、へぇ~、という感じになる。

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欲しかった護符。
奥秩父には三峰はもちろんのこと、
無数にオオカミを祀った社があるようで、
その中で両面神社ではプリントではなく、昔ながらの版木で刷った護符が頂けるようで、
それが欲しかったのだが、時間の関係で今回はあきらめることに。
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オイヌ様
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オイヌ様の膝元だっつーのに狐にでも憑かれてしまったんでしょうか・・
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昼食。極度の空腹状態のおじさん達。
写真撮影に手間取っている時間、それがもどかしい様子です。
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このあたり名物のわらじカツ丼、うすっぺらい豚肉がカツにされています。
完全にB級グルメだが、なかなか美味。
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日が暮れてきました。
暗くなる前に、三峰口までもどりましょう。
冬の空です、あと3度くらい気温が低かったら、雪でも降りそうですね。
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ツェッペリン??
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下ります!
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下は暖かい・・・
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三峰口到着!

いや、皆様お疲れさまでした。とても楽しかったです。
またよろしくどうぞ
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帰りの電車で缶ビール
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秩父には独特の暗いというか、そんな雰囲気があって、
気分によってはちょっと滅入るような感じがすることがある。
そういう小原氏に自分も同感。

それがオオカミや他の神がかりや霊的な物によるものなのか、
または明治以前は寺院周辺や温泉場は治外法権で占められる、ある意味猥雑な場所としての山。
そんなものへの畏れや憧れがそんな気分にさせるのか。







2018年11月17日

トランジットスポーツ、シートチューブ補修

ブリジストン トランジットスポーツ
小径車がメインのフォールディングバイクの世界で、
希少な26インチ仕様、そして独特なフォルムと折りたたみ機構で
結構ファンが多い車体です。

現在このカテゴリの車体の修理や改造を受注しているのですが、
今回はシートチューブの割れの補修依頼。

補強カラーの下が割れていますね。
このカラーの縁の部分は製造時にロウを回すために、
ピンポイントで熱がよく入りやすい場所です。
焼きが入った状態で脆さがあります。

それでこの非常に寝たシートチューブの角度なので、
ここの部分によく負担が掛かるのでしょう。

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今回は割れ目にロウをまわして、その上からパイプを被せて補強します。
まずは下地メッキを剥がします。カラーのフチの隅まで。
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かぶせ用の鉄パイプ。
これを元のカラーの下の部分にぴたりと収まるよう切り出します。
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切り出したらこんな風にあててロウを回します。
パンクでいったら、パッチを貼るみたいなかんじでしょうか。。
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ぴたっ
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つるっ
と仕上げます。
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出来ました。
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部分塗装で補修をして、
いいんじゃないでしょうか!

今回割れた部分は結構薄い、というか
スポーツ車とかツーリング系の趣味の自転車のシートチューブのこの部分、
通常0.6mm程度と薄いです。

トランジットスポーツはこのシート角ですからね。
体重のある人が、サドルに勢いよく腰を掛けたら、
やっぱり、、
割れるんじゃないでしょうか。

腰を掛ける際、あまりどかっいかないように注意をした方がいいかもしれませんね。
ありがとうございました!
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2018年11月16日

Hack Bike Derby

先日ご依頼頂いた、クランカー化

自転車の状態に組み上がったと言うことで、
わざわざ見せに来ていただきました!

このフレーム改造のインスパイアの元は?
Hack Bike Derby
UKのフレームビルダーが毎年なのか?あるテーマ、縛りを設けてフレームを作成し、
レースで競う(遊ぶ)といもので、
下記の映像、多分最新のもので、クランカー縛りで自転車を制作し、
泥だらけのコースで競ったり、レクリエーションをするというもの。

いいですね、かっこいいじゃないですか!
日本でもこんなイベントがあったら楽しいですね。



組み上がった、Kona。
自転車に組み上がると、格好良さが伝わってきますね。
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ステムキャップ、世界中どこにであるカフェ、スターバックス柄。
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仲睦まじい感じです。
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4フィンガーレバーに、サムシフター。
このくらいの癒やし系?車体にはサムシフターが丁度良いですね。
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ここだけは最新、オールドMTB的にはレギュレーション外、だそうです。
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私もこういった車体、1台組んでみようかしら、本気で。。






2018年11月06日

ピストにカンチブレーキ台座と、タイヤクリアランス確保

タウンユースにも浸透していた、ディスクブレーキの波。

有るところではディスクブレーキ一辺倒な感じがあったんですけど、
またリムブレーキに寄せ戻らされているのかな?
ピストフレームにカンチブレーキ台座の取り付け、2本まとめてです。



今回はそれに加え、これも流れなのか、
タイトなフレームに太めなタイヤ、
チェンステー内側にタイヤが当たらないように、
潰し加工依頼。

Cクランプでつぶし器、
もっとごついシャコ万で作った方が良いな、まぁまた作ります。
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潰しました。
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32C、思いっきり後ろに引けば、35Cもいけるかな?
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ということで、後からでも
タイヤのクリアランスを広げられるかもしれませんので、
ご相談ください。

前フォーク、
ちなみにこの手のピスト、とくに競輪ピストは
足の間隔が狭く、リムと足の間にシューが入るクリアランスを十分に稼げません。
薄型のシュー、幅が狭いリムを使用する。
場合によってはシューを加工するなどの対応が必要です。

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ブレーキアウター受け、お好きな位置に付けれます。
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後ろ。
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改造終了、お疲れ様でした!
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2018年11月03日

谷津沿いの幅員3mを狙えっ!

千葉県北部は西から東まで谷津の宝庫である。

(wikiペディアより)
谷戸(やと)とは、丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形である。また、そのような地形を利用した農業とそれに付随する生態系を指すこともある。谷(や、やと)・谷津(やつ)・谷地(やち)・谷那(やな)などとも呼ばれ、主に東日本(関東地方・東北地方)の丘陵地で多く見られる。なお、同じ地形について、中国・九州などの西日本では迫・佐古(さこ)、岐阜県では洞(ほら)と呼ぶ。[1][2]

なんだろうね、千葉の旧沼南町、現在の柏市の出だからか、
この谷津のある風景に強い郷愁を覚える。

だからね、地理院地図を背中のポケットに、
サイクリング。

地図の中の幅員3m以下の道を狙って走ってきた、
下総台地最高ね♡これは楽しい。
思いのほかダートも多い。

もう5日くらいかけて、途中キャンプして、夜は場末の焼き鳥屋なんかで。
下総から房総にかけて、この狭い範囲を
幅員3m以下をくねりくねって行ってみたい。。

マニア向けではないので、一回やってみてほしい。

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生家裏の谷津、中高生のころは
なんでこんな何も無いとこに住むんだよっと思った。
このあたりは夜暗いから、ごみの不法投棄とかあって汚かった。
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中高生のころは、この近くでスケートボードをしていて、謎~、と思ってた、
住宅街の砂利道、入ってみたら楽しかった。
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寺で日向ぼっこ、次のルートを考える。
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寺の概要が書いてある。
なるほど、なるほど。
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街宣車をぱしゃり。
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手賀沼、南部の丘陵地帯。
このあたりのこと知っているようで知らなかったんだなぁ~
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女郎蜘蛛とカラスウリ
女郎とカラスすらも手を付けず、熟して地面に落っこちるウリ。
ブルース度が高いです。R0021064.jpg

私。
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カイセイですね。
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気持ちがいいです、もうすぐ冬の予感がします。
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近くには金属加工の工場、何を作っているんでしょうか?
工員さんに聞いてもよかったですね、
邪魔をするなと怒られそうですね(木曜日)
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道?畑?!
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脱出しました。
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この後は船橋市街に抜けて、自走で都内に帰還。
おすすめです。



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